2006年 12月 19日
ずいぶん長い旅である |
書籍・雑誌類の整理をしていたら、河合隼雄さんの賢治に関する論文が出てきた。論文と言っても『銀河鉄道の夜』から読み取れる賢治の臨死体験を考察した談話調の読み物だった。しかもいまや『臨死体験』として定着したnear death experienceという用語もまだここでは『瀕死体験』と呼んでいるくらいだから、相当古い時代の文章であることは想像がつくだろう。
それにしても不思議なものだ。『臨死体験』研究の第一人者が、今まさにその真只中にいる。自宅で昏睡状態に入ったのが八月十七日だからもうまるまる四カ月になる。初めの頃は病状に関する情報もあったが、最近は症状に変化が無いせいかメディア上でその後の経過を知ることができない。風の噂では、身体は異状なく小康状態を保っている。脳もおそらく正常に機能しているのではないか、身体との回路がつながれば即現実復帰もありうるのではないかと予想されるため、家族が交代で毎日、氏の耳もとで新聞を読んで聞かせているらしい。
ある日突然、ぱっと目を開けて、「ただいま」とか言う日が来るのだろうか? もしそんなことになったら、とてつもない世界の、とてつもなく説得力のある、とてつもない体験談を聞かせてもらえるかもしれない。回復を願うばかりである。
それにしても不思議なものだ。『臨死体験』研究の第一人者が、今まさにその真只中にいる。自宅で昏睡状態に入ったのが八月十七日だからもうまるまる四カ月になる。初めの頃は病状に関する情報もあったが、最近は症状に変化が無いせいかメディア上でその後の経過を知ることができない。風の噂では、身体は異状なく小康状態を保っている。脳もおそらく正常に機能しているのではないか、身体との回路がつながれば即現実復帰もありうるのではないかと予想されるため、家族が交代で毎日、氏の耳もとで新聞を読んで聞かせているらしい。
ある日突然、ぱっと目を開けて、「ただいま」とか言う日が来るのだろうか? もしそんなことになったら、とてつもない世界の、とてつもなく説得力のある、とてつもない体験談を聞かせてもらえるかもしれない。回復を願うばかりである。
by konchikusho
| 2006-12-19 07:48
| 今(季節や時事)