2006年 11月 07日
村祭り 前編 |
その昔、村祭は一年を通じて最大のイベントであった。収穫祭でありまた来年への祈年祭でもあり、何よりも無礼講の場であったため老いも若きも普段の地味な生活を一変してその日に賭けたのである。神を寿ぎ、神輿を太鼓をそして我がナリを男衆は派手に飾り付け、女衆は御馳走をふんだんに盛り付け、子供達は小遣いをもらってテキヤの列に並ぶ。こう言いきってしまったら語弊があるが、ある意味唯一のウサばらしの場でもあったから、酒浸りになって派手な殴り合いや時には刃傷沙汰が繰り広げられて、往時の盛り上がりは一通りではなかった。
と、村の老人達に聞いた。この土地の出身でもないヨソモノのヤツガレにとって、そんな時代は知るはずもない。まあ、その名残りはあるが、なかなかケンカ祭りというには物足りない印象はあったのである。
理由はいくつか考えられる。まずなによりも時代の流れには逆らえないのである。ウサバラシと言うが、そういう意味では一年中村のどこかでマツリをやっている。村内にもスナックはいくつかあり毎晩のように雄叫びを上げて徳利をひっくり返している。カラオケもあればパチンコもある。交通事情もよくなったのでその気になれば半時間もあれば町に出て遊ぶことができるようになった。
スケジュールの問題もある。旧暦から新暦に換わったり、十一月十五日と決まっていた本宮も、十一月一日に換わったり、だがそれも曜日と関係なく固定されたものだったので、次第に参加したくとも出来なくなってきてしまった。たまたまそれが土曜、日曜だったならいいけれど平日だったら当然人の出は少ない。(それでも昔は学校は休校、会社は休業、遠方に就職した人たちは皆年休をとって帰ってきたものだったのだが。)
ところが数年前、本宮を日曜日に換えてから様相が変わってきた。やっぱり祭は普段の遊びとは別物で楽しいらしい。とくに二十代三十代の若者達がやたらめったら威勢がいい。
天候にも恵まれそうで(実はここ九年連続悪天候だった。これも不況の原因として大きい)今年はなんか違うぞ〜!、というわけで、2006年度龍神村村祭り、数回に分けてレポートする。
と、村の老人達に聞いた。この土地の出身でもないヨソモノのヤツガレにとって、そんな時代は知るはずもない。まあ、その名残りはあるが、なかなかケンカ祭りというには物足りない印象はあったのである。
理由はいくつか考えられる。まずなによりも時代の流れには逆らえないのである。ウサバラシと言うが、そういう意味では一年中村のどこかでマツリをやっている。村内にもスナックはいくつかあり毎晩のように雄叫びを上げて徳利をひっくり返している。カラオケもあればパチンコもある。交通事情もよくなったのでその気になれば半時間もあれば町に出て遊ぶことができるようになった。
スケジュールの問題もある。旧暦から新暦に換わったり、十一月十五日と決まっていた本宮も、十一月一日に換わったり、だがそれも曜日と関係なく固定されたものだったので、次第に参加したくとも出来なくなってきてしまった。たまたまそれが土曜、日曜だったならいいけれど平日だったら当然人の出は少ない。(それでも昔は学校は休校、会社は休業、遠方に就職した人たちは皆年休をとって帰ってきたものだったのだが。)
ところが数年前、本宮を日曜日に換えてから様相が変わってきた。やっぱり祭は普段の遊びとは別物で楽しいらしい。とくに二十代三十代の若者達がやたらめったら威勢がいい。
天候にも恵まれそうで(実はここ九年連続悪天候だった。これも不況の原因として大きい)今年はなんか違うぞ〜!、というわけで、2006年度龍神村村祭り、数回に分けてレポートする。
by konchikusho
| 2006-11-07 06:32
| 今(季節や時事)