2006年 03月 15日
コサメ |
渓流の女王アマゴのことをこちらの地方ではこう呼ぶ。漢字を当てればそれぞれ「小雨」「雨後」であって、いずれにしても雨が降っていたり雨上がりの川の笹濁り状態の時によく釣れるところから付けられた名称らしい。
ヤツガレ、釣りが趣味とは言えない。まして得意だとはお世辞にも言えない。が、三月一日の解禁日以来、今年は当たり年であるとか何とか釣天狗たちの景気のいい釣果を聞いて、二三度は竿を出した。哀しいかな一匹も釣れていない。
そして今日もまた、たそがれのDV男は、「自分で捕獲し調理した動物性タンパク(ヤツガレの場合、魚類しか考えられん)はこれを認める」とかなんとか勝手な理屈をつけて、夕飯のオカズを獲得に出かけるのであった。
わが家は、釣りをするにはすこぶる好条件の場所にある。江戸時代、大雅と蕪村が『十便十宜図』というのを描いたが、その一枚に「釣便図」というのがある。酒をくみかわしながら家の中から釣り糸を垂れて「こりゃ便利だな〜、もうすぐ肴が手に入るよ〜」とかなんとか談笑している絵である。大袈裟にいえば、わが家の立地条件はそれに近いものがある。家の真ん前に清流日高川が流れ、長い竿なら道端からでも水面に糸が届くほどである。しかも毎日ピリーの○○○をマキエしているので、大家の池のコイのようにこの付近に群がっている可能性がある。
ところが半時間ほどで三百回くらい竿を振ったが、結果はやはり空しかった。面目を施されることもなく無駄死にしていった一匹のトビゲラにごめんなさいと謝りながら、うなだれて帰ってきたのである。
ヤツガレ、釣りが趣味とは言えない。まして得意だとはお世辞にも言えない。が、三月一日の解禁日以来、今年は当たり年であるとか何とか釣天狗たちの景気のいい釣果を聞いて、二三度は竿を出した。哀しいかな一匹も釣れていない。
そして今日もまた、たそがれのDV男は、「自分で捕獲し調理した動物性タンパク(ヤツガレの場合、魚類しか考えられん)はこれを認める」とかなんとか勝手な理屈をつけて、夕飯のオカズを獲得に出かけるのであった。
わが家は、釣りをするにはすこぶる好条件の場所にある。江戸時代、大雅と蕪村が『十便十宜図』というのを描いたが、その一枚に「釣便図」というのがある。酒をくみかわしながら家の中から釣り糸を垂れて「こりゃ便利だな〜、もうすぐ肴が手に入るよ〜」とかなんとか談笑している絵である。大袈裟にいえば、わが家の立地条件はそれに近いものがある。家の真ん前に清流日高川が流れ、長い竿なら道端からでも水面に糸が届くほどである。しかも毎日ピリーの○○○をマキエしているので、大家の池のコイのようにこの付近に群がっている可能性がある。
ところが半時間ほどで三百回くらい竿を振ったが、結果はやはり空しかった。面目を施されることもなく無駄死にしていった一匹のトビゲラにごめんなさいと謝りながら、うなだれて帰ってきたのである。
by konchikusho
| 2006-03-15 20:27
| 今(季節や時事)