2016年 05月 14日
NHK三昧 |
テレビを観る習慣がなくなって随分となる。というより我が家にはテレヴィジョンそのものがない。ただし厳密にいえばNHKとはオンデマンド契約をしているので、インターネット配信を利用して、過去二週間以内のBS、総合、Eテレすべてのプログラムの中からセレクトされた数番組を、再放送というかたちで視聴することが出来る。
季節外れの大雨に見舞われた先日、屋外作業が不可能なのとヨメの不在をいいことに一日中テレビ三昧をやってみた。(というか、勢いも手伝って「やってしまった」と言う方が正しい)。
①世界のドキュメンタリー「チェルノブイリから30年」②凄技スペシャル「木組み対決 日本vsドイツ③新日本風土記「SL」④ブラタモリ「京都嵐山」⑤NHKスペシャル「そしてバスは暴走した」⑥原発事故五年目の記録「福島県立ち入り禁止区域の動物たち」⑦ダーウィンが来た「密林の王者!伝説の巨大ワシ」⑧日本紀行「命の動物園」⑨歴史ヒストリア「愛と悲しみの大奥物語」⑩「チンパンジー アイたちが教えてくれた」などなど。実は他にぼんやり流し観したり、途中放棄したものも含めるともっともっとあるのだが、手を止めてまじめに観たのはだいたいこんなところ。改めてラインナップを眺めてみると、ドキュメンタリー①⑤⑥⑩、歴史、紀行モノ③⑧⑨、バラエティー②④⑦のように大別される。バラエティーといってもさすがにNHKだから民放放送のそれのように観ていて気分の悪くなるようなものは無い。そしてわたしは朝ドラ、大河ドラマを含めて、作り物の類いを観ることは無い。相撲その他のスポーツにも興味が無い。
さておよそ観た順番に書き連ねた上の番組の感想だが、総じて、感心したものが多かった。2011年3月以来、全く信用する気になれなくなったNHKだが、気骨のあるディレクターもまだいるのだろう。組織としてのNHKは着実に腐敗しているが、個人レベルではまだ捨てたものではない、と思いたい。とくにドキュメンタリー部門。内容次第では上下左右からのプレッシャーが並大抵ではないだろう。がんばってもらいたい。
なかば惰性で視聴し続けたあげくの果てに探り当てたプログラム、ETV特集「生き抜くという旗印~詩人・岩崎航の日々~」の衝撃は大きかった。筋ジストロフィーを患いながら、懸命に生き、自分と向かい合う詩人(言葉の厳密な意味でこの人は真性の詩人だと感じた)の日々の記録。40歳になっばかりという彼、青年と言っていいのかどうか分からないが、思考をつづける日常に鍛えられて、心はもう相当に老成している。しかも夕立後の晴天のような、さわやかな印象を与えるのだ。
今ここで中味に踏み込む事は控えるけれど、これから事を起こそうとするにあたって、ヤツガレ、弱気なこと、甘えたことは言ってはいらんないよ〜、と思わせるには充分な説得力をもつ内容の番組だった。
季節外れの大雨に見舞われた先日、屋外作業が不可能なのとヨメの不在をいいことに一日中テレビ三昧をやってみた。(というか、勢いも手伝って「やってしまった」と言う方が正しい)。
①世界のドキュメンタリー「チェルノブイリから30年」②凄技スペシャル「木組み対決 日本vsドイツ③新日本風土記「SL」④ブラタモリ「京都嵐山」⑤NHKスペシャル「そしてバスは暴走した」⑥原発事故五年目の記録「福島県立ち入り禁止区域の動物たち」⑦ダーウィンが来た「密林の王者!伝説の巨大ワシ」⑧日本紀行「命の動物園」⑨歴史ヒストリア「愛と悲しみの大奥物語」⑩「チンパンジー アイたちが教えてくれた」などなど。実は他にぼんやり流し観したり、途中放棄したものも含めるともっともっとあるのだが、手を止めてまじめに観たのはだいたいこんなところ。改めてラインナップを眺めてみると、ドキュメンタリー①⑤⑥⑩、歴史、紀行モノ③⑧⑨、バラエティー②④⑦のように大別される。バラエティーといってもさすがにNHKだから民放放送のそれのように観ていて気分の悪くなるようなものは無い。そしてわたしは朝ドラ、大河ドラマを含めて、作り物の類いを観ることは無い。相撲その他のスポーツにも興味が無い。
さておよそ観た順番に書き連ねた上の番組の感想だが、総じて、感心したものが多かった。2011年3月以来、全く信用する気になれなくなったNHKだが、気骨のあるディレクターもまだいるのだろう。組織としてのNHKは着実に腐敗しているが、個人レベルではまだ捨てたものではない、と思いたい。とくにドキュメンタリー部門。内容次第では上下左右からのプレッシャーが並大抵ではないだろう。がんばってもらいたい。
なかば惰性で視聴し続けたあげくの果てに探り当てたプログラム、ETV特集「生き抜くという旗印~詩人・岩崎航の日々~」の衝撃は大きかった。筋ジストロフィーを患いながら、懸命に生き、自分と向かい合う詩人(言葉の厳密な意味でこの人は真性の詩人だと感じた)の日々の記録。40歳になっばかりという彼、青年と言っていいのかどうか分からないが、思考をつづける日常に鍛えられて、心はもう相当に老成している。しかも夕立後の晴天のような、さわやかな印象を与えるのだ。
今ここで中味に踏み込む事は控えるけれど、これから事を起こそうとするにあたって、ヤツガレ、弱気なこと、甘えたことは言ってはいらんないよ〜、と思わせるには充分な説得力をもつ内容の番組だった。
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by konchikusho
| 2016-05-14 10:32