2009年 07月 12日
ダリがつく |
竹取りの日々はまだつづく。毎日が怒濤の雨模様だが、時折やってくる晴れ間や小止みをねらって出動する。今日はちょっと遠方まで出かけてくる。手弁当持っていこうかな?
学生時代以来、弁当を持参するなんてことはことはほとんど無かったが、ここんとこ、弁当づくりがマイブーム。中身はとくに自慢するほどのものではない、小さい弁当箱に白米(玄米)と梅干し、それに夕べのおかずの残りなんかを空いたスペースに詰めるくらい。でも昼時になって山の中で広げるこの半分冷えた弁当が格別である。だからこそ、ああ、その際やっぱり、ポットにあったかいお茶も必需品である。
田舎では、とくに山仕事の人達なんかは弁当がつきものである。朝、山に入ったら昼飯時だからといっていちいち下山してはいられない。疲れた体を休め、その場で各々の手作り弁当を開く、それが過酷な一日の労働の折り返し地点に来るささやかなる喜び楽しみであろう。が、そこで弁当をすっかり空にしてはいけないのだという話を聞いたことがある。
下山の際、疲労が激しかったり距離が長かったりすると、どうしても休み休み降りてくることになるが、一度腰を下ろしてしまうと、立ち上がるのが困難になる。だから出来るだけ立ったまま休むようにするのだが、やはり疲労が激しいときには座り込んでしまう。すると時折、座ったままその場から動けなくなってしまうことがあるのだと言う。どんなに腰に力を入れても、あるいは自分に言い聞かせても、体が言うことを聞かない。まるで自分の体が自分のものでなくなったような、他の何者かに乗り移られたような感覚になってしまう。こちらの地方ではこの現象を『ダリがつく』と言う。
はじめに聞いたとき、その『ダリ』ってなによ、としつこく聞いたが、だれもその正体を正確には説明できなかった。妖怪のようなイメージなのか? それはともかくそんな時、『ダリ』を退治する方法がある。一つは体が自然に動きだすまでとにかくじっとしていること。もう一つは、弁当箱をあけて飯を一口食べること、なのだそうだ。(そのために前述したように、弁当箱にご飯を少し残しておく)。これもどんな説明がつくのかは知らないが、昔の人達が実践的に解決してきた生きた知恵だったのだろう。面白い話だなと思った。
その話を聞いて以来、ヤツガレも弁当をいただく時は、一口分だけ残してみたりして一人前の真似ごとをしてみたりもするのだが、未だにダリにつかれた経験は無い。まだまだ労働が足りないってことであろうか。
学生時代以来、弁当を持参するなんてことはことはほとんど無かったが、ここんとこ、弁当づくりがマイブーム。中身はとくに自慢するほどのものではない、小さい弁当箱に白米(玄米)と梅干し、それに夕べのおかずの残りなんかを空いたスペースに詰めるくらい。でも昼時になって山の中で広げるこの半分冷えた弁当が格別である。だからこそ、ああ、その際やっぱり、ポットにあったかいお茶も必需品である。
田舎では、とくに山仕事の人達なんかは弁当がつきものである。朝、山に入ったら昼飯時だからといっていちいち下山してはいられない。疲れた体を休め、その場で各々の手作り弁当を開く、それが過酷な一日の労働の折り返し地点に来るささやかなる喜び楽しみであろう。が、そこで弁当をすっかり空にしてはいけないのだという話を聞いたことがある。
下山の際、疲労が激しかったり距離が長かったりすると、どうしても休み休み降りてくることになるが、一度腰を下ろしてしまうと、立ち上がるのが困難になる。だから出来るだけ立ったまま休むようにするのだが、やはり疲労が激しいときには座り込んでしまう。すると時折、座ったままその場から動けなくなってしまうことがあるのだと言う。どんなに腰に力を入れても、あるいは自分に言い聞かせても、体が言うことを聞かない。まるで自分の体が自分のものでなくなったような、他の何者かに乗り移られたような感覚になってしまう。こちらの地方ではこの現象を『ダリがつく』と言う。
はじめに聞いたとき、その『ダリ』ってなによ、としつこく聞いたが、だれもその正体を正確には説明できなかった。妖怪のようなイメージなのか? それはともかくそんな時、『ダリ』を退治する方法がある。一つは体が自然に動きだすまでとにかくじっとしていること。もう一つは、弁当箱をあけて飯を一口食べること、なのだそうだ。(そのために前述したように、弁当箱にご飯を少し残しておく)。これもどんな説明がつくのかは知らないが、昔の人達が実践的に解決してきた生きた知恵だったのだろう。面白い話だなと思った。
その話を聞いて以来、ヤツガレも弁当をいただく時は、一口分だけ残してみたりして一人前の真似ごとをしてみたりもするのだが、未だにダリにつかれた経験は無い。まだまだ労働が足りないってことであろうか。
by konchikusho
| 2009-07-12 06:48
| 生(所感、雑感)