2008年 07月 20日
大友良英の思い出 エピソード3 |
巡業も多く、国内はもとより年間数回〜数十回と海外へ出ていく大友。旅先ではさぞいろんな体験をしているのだろうと思っていたが、、、
先年、中学時代に仲間数名で猪苗代湖にキャンプをしに行った話になったとき、大友、『あれ以来、キャンプらしいキャンプってしていないや』って。え〜?、ほんと〜? ヤツガレなんか今、この和歌山県のド田舎で、大自然に囲まれて、毎日がキャンプ生活みたいなもんですが。
よく聞いてみると、ミュージシャンの巡業っていうのは、演奏するとその日は打ち上げをしてそのまま就寝、翌日は次の目的地までの移動、セッティング、リハーサル、演奏、そして就寝というくり返しなのだそうで、その合間をみて食事を取ったり雑事をこなさなければならかったりで、たとえば有名な観光地に行ってもその観光さえろくにできないのだそうだ。まして大友たちのグループはその音楽の性質上、訪れるところがどうしても都市部に限られてくるので、世界を舞台にしていると行っても、都市から都市へ、(実生活レベルから行ったら)ホテルからホテルへというピンポイント移動が基本になるのだそうだ。都会のしかもホテル暮しというのは世界中どこにいってもそう変わるもんじゃない、と大友は言っていた。なーるほどね〜、ハタで見て「うらやましいな〜」と思うほど、うらやましくもないのかな?
猪苗代湖には二夏(ふたなつ)続けて行った。テント、寝袋から食材、食器など、キャンプに必要なものを自分達で考えて揃えて、もちろんチューボーだから自家用車なんかない、電車に二時間ぐらい揺られて行ったのだった。
電車で思い出したが、ここでも大友の大友らしい逸話が残っている。猪苗代湖畔のある駅で降りることに決めていたのだが、つい話に夢中になってその駅に着いても気が付かず乗り越してしまった。だが、大友は一人だけ降りてしまっていたのである。プラットホームに一人ポツンと佇む大友を車窓越しに眺めながら、あれ〜、なんで〜?、バイバ〜イ、なぜかみんなで手を振ると、大友も手を振った。大友だけが正しかったのである。(信念の男だ)。「まずひとり脱落かー?」と冗談を言いつつも次の駅までの到着時間の長かったこと、、、駅に着いて、駅員に事情を話し連絡をとってもらうと、ちゃんと大友は前の駅の事務所で我々からの連絡を待っていた。我々の目的地であるキャンプ地はどちらの駅からも歩いていけるということを知って、現地で出会おうということになった。我々は一足早く到着し、まだかまだかと大友を待つのだが、いっこうに来るべき方向に大友の姿は見えない。湖畔は砂地が広くて砂漠のよう、遠くの方まで見渡せる。それでもなかなかそのカゲさえも見えないのである。「あ〜あ、どっかで倒れて死んでるんじゃないだろうか」と不安になりだした頃、遠くのほうに陽炎に包まれて小さなシルエットが見えたのだった!
彼は英雄のような足取りでやってきた。一歩一歩確実に砂地を踏みしめながら、まるで『アラビアのロレンス』のようだった。もちろん我々「オレーンス!」とか叫んで子供みたいに抱き着いたりはしなかったけれど、、、まあ、現在振り返ると、携帯電話のない時代のささやかなエピソードである。
ここまで辿り着くだけで長くなった。キャンプはまだ始まっていない。この先、遊泳中の『ジョーズ』事件や深夜の『ジェイソン』事件が起こるのだが、今回はここまで。
先年、中学時代に仲間数名で猪苗代湖にキャンプをしに行った話になったとき、大友、『あれ以来、キャンプらしいキャンプってしていないや』って。え〜?、ほんと〜? ヤツガレなんか今、この和歌山県のド田舎で、大自然に囲まれて、毎日がキャンプ生活みたいなもんですが。
よく聞いてみると、ミュージシャンの巡業っていうのは、演奏するとその日は打ち上げをしてそのまま就寝、翌日は次の目的地までの移動、セッティング、リハーサル、演奏、そして就寝というくり返しなのだそうで、その合間をみて食事を取ったり雑事をこなさなければならかったりで、たとえば有名な観光地に行ってもその観光さえろくにできないのだそうだ。まして大友たちのグループはその音楽の性質上、訪れるところがどうしても都市部に限られてくるので、世界を舞台にしていると行っても、都市から都市へ、(実生活レベルから行ったら)ホテルからホテルへというピンポイント移動が基本になるのだそうだ。都会のしかもホテル暮しというのは世界中どこにいってもそう変わるもんじゃない、と大友は言っていた。なーるほどね〜、ハタで見て「うらやましいな〜」と思うほど、うらやましくもないのかな?
猪苗代湖には二夏(ふたなつ)続けて行った。テント、寝袋から食材、食器など、キャンプに必要なものを自分達で考えて揃えて、もちろんチューボーだから自家用車なんかない、電車に二時間ぐらい揺られて行ったのだった。
電車で思い出したが、ここでも大友の大友らしい逸話が残っている。猪苗代湖畔のある駅で降りることに決めていたのだが、つい話に夢中になってその駅に着いても気が付かず乗り越してしまった。だが、大友は一人だけ降りてしまっていたのである。プラットホームに一人ポツンと佇む大友を車窓越しに眺めながら、あれ〜、なんで〜?、バイバ〜イ、なぜかみんなで手を振ると、大友も手を振った。大友だけが正しかったのである。(信念の男だ)。「まずひとり脱落かー?」と冗談を言いつつも次の駅までの到着時間の長かったこと、、、駅に着いて、駅員に事情を話し連絡をとってもらうと、ちゃんと大友は前の駅の事務所で我々からの連絡を待っていた。我々の目的地であるキャンプ地はどちらの駅からも歩いていけるということを知って、現地で出会おうということになった。我々は一足早く到着し、まだかまだかと大友を待つのだが、いっこうに来るべき方向に大友の姿は見えない。湖畔は砂地が広くて砂漠のよう、遠くの方まで見渡せる。それでもなかなかそのカゲさえも見えないのである。「あ〜あ、どっかで倒れて死んでるんじゃないだろうか」と不安になりだした頃、遠くのほうに陽炎に包まれて小さなシルエットが見えたのだった!
彼は英雄のような足取りでやってきた。一歩一歩確実に砂地を踏みしめながら、まるで『アラビアのロレンス』のようだった。もちろん我々「オレーンス!」とか叫んで子供みたいに抱き着いたりはしなかったけれど、、、まあ、現在振り返ると、携帯電話のない時代のささやかなエピソードである。
ここまで辿り着くだけで長くなった。キャンプはまだ始まっていない。この先、遊泳中の『ジョーズ』事件や深夜の『ジェイソン』事件が起こるのだが、今回はここまで。
by konchikusho | 2008-07-20 07:32 | フレンド

