2008年 04月 03日
四月ばかだった |
Gワークスから『私の原風景』などというテーマを与えられてしまったために、何かの拍子にふと幼小年時の出来事に思いを馳せてしまう今日この頃である。
ヤツガレ、何を隠そう小学生の時分はいっぱしの野球少年であった。アンチ巨人を標榜する父親の影響で、当時、東北地方の少年にはめずらしいタイガースファンだった。
その父がある朝、起き抜けの少年ヤツガレに向かって「移動中のタイガース選手団を乗せた飛行機が墜落した、とラジオで速報していた」と告げたのである。
エ〜! 頭の中が一瞬真っ白になってしまった。さあ大変! どうしよう、どうしよう。江夏が田淵が、(我が神)藤田平が、、、朝刊を開いてもまだ載っていない。テレビ、ラジオを付けてもやってない。ただただ、どうしていいのかわからずにおろおろするばかり。
不憫に思った母親がエイプリールフールだと気付かせようとして、いろいろヒントを与えてくれるのだが、こちらはもう何もかもが上の空である。柱時計のネジを巻いて、日付けを合わせるようにと誘導されても、そんな遠回しのヒントでは全く気がつかない。新聞の日付けを見せられても、「今日は何の日だっけ?」と言われても、挙げ句の果は「きょうは『四月バカ』だ」とハッキリ明言されてもしばらくは何のことだか分からなかった。もちろんエイプリールフールの存在は知っていたのである。
今やすっかりすれっからしになってしまったヤツガレにも、こんな純情な時代があったのである。
ヤツガレ、何を隠そう小学生の時分はいっぱしの野球少年であった。アンチ巨人を標榜する父親の影響で、当時、東北地方の少年にはめずらしいタイガースファンだった。
その父がある朝、起き抜けの少年ヤツガレに向かって「移動中のタイガース選手団を乗せた飛行機が墜落した、とラジオで速報していた」と告げたのである。
エ〜! 頭の中が一瞬真っ白になってしまった。さあ大変! どうしよう、どうしよう。江夏が田淵が、(我が神)藤田平が、、、朝刊を開いてもまだ載っていない。テレビ、ラジオを付けてもやってない。ただただ、どうしていいのかわからずにおろおろするばかり。
不憫に思った母親がエイプリールフールだと気付かせようとして、いろいろヒントを与えてくれるのだが、こちらはもう何もかもが上の空である。柱時計のネジを巻いて、日付けを合わせるようにと誘導されても、そんな遠回しのヒントでは全く気がつかない。新聞の日付けを見せられても、「今日は何の日だっけ?」と言われても、挙げ句の果は「きょうは『四月バカ』だ」とハッキリ明言されてもしばらくは何のことだか分からなかった。もちろんエイプリールフールの存在は知っていたのである。
今やすっかりすれっからしになってしまったヤツガレにも、こんな純情な時代があったのである。
by konchikusho
| 2008-04-03 07:37
| 生(所感、雑感)