2011年 06月 12日
煮熟(しゃじゅく) |
紙すき前の行程をひとくさり。
去年漬け込んだ燉竹はご覧のように発酵し分解されてほぐれやすくなっている。
ほぐれても未だ固い繊維を軟化させるために鍋で煮込む。軟化剤として、木灰、ソーダ灰、苛性ソーダなどを適量添加。
いい感じ、いい感じ。なんだかラーメンでもつくってる感じ。これが食えたらいいんだけど。
取り出して水晒しをして不純物を取り除く。竹のセルロースだけが残る。さらに天日晒しをすれば繊維は光沢を放つ。
叩解(こうかい)と呼ばれる行程。この段階での案配が仕上がりの竹紙の表情に決定的な影響を与える。
by konchikusho
| 2011-06-12 05:49
| 制作